コンサルティング レポート(LINE WORKSとFileMakerの連携)
株式会社フルーデンスの小巻です。
FileMaker カンファレンスに登壇させて頂いたり、Webセミナーをやっていることもあり、技術支援のご依頼を頂く事が少しづつ増えてきました。
今年より、コンサルティングや開発をさせて頂いたお客様に、アンケートのご協力をお願いすることにしました。
ご記入頂いた内容を匿名で公開することにご了承頂きましたので、簡易的な記事にさせていただきました。
ご了承頂きまして、誠にありがとうございました。
お客様からご相談頂いた内容
お客様からは、以下のような内容をご相談頂きました。
- LINE WORKSとFileMakerを連携したい。
- FileMakerから「LINE WORKSに送信」などのボタンをクリックし、メッセージを送信したい。
- FileMakerのスクリプトで、任意のLINE WORKSのメッセージをダウンロードしたい。
- FileMakerにて管理している顧客情報とLINE WORKS内の連絡先を関連付けたい。
当初は、以下のTwitterの投稿のように、連携できれば… とお話をしていました。
LINEのAPIを調べる必要があったのですが…
その時のサンプルファイルです。LINE Messaging API + AWS Lambda + #FileMaker Data API pic.twitter.com/7vfkAdiQdO
— Teruhiro Komaki (@trhrkmk) March 6, 2019
しかし、APIを調べてみると、課題が見えてきました。
課題
- LINE WORKSでは、トークBot APIを使い連携できるが、任意のアカウントとしてメッセージを送受信するAPIはない。
- トークBot APIを使う場合、画像ファイルしか投稿できないので、任意のバイナリファイルを投稿できない。
参考
- https://developers.worksmobile.com/jp/document/5?lang=ja
- https://developers.worksmobile.com/jp/document/1005025?lang=ja
代替案の模索
- 監査 APIを使い、メッセージをCSVでダウンロードできることが分かったため、そちらの監査 APIでメッセージの取得を実装しました。
参考
アンケート
質問: なぜコンサルティングを受けようと思ったのでしょうか
回答: LINE WORKSの外部連携を実現したかったからです。
質問: 解決したい課題
回答: LINE WORKSの外部連携
質問: 課題を解決できたかどうか
回答: LINE WORKSの仕様により、完全な連携とまではいきませんでしたが、それでもほぼ連携が可能となりました。
質問: 感想など
回答: 非常にしっかりとかつきれいに開発して頂き、また、こちらからの様々な質問に対しても、的確かつ迅速にご対応いただき、大変助かりました。引き続き、よろしくお願いいたします。
費用
今回は、LINE WORKSとの連携部分のみの開発になりました。
参考までに、今回の費用を記載しておきます。
費用は 250,000円 前後でした。
※初回のお客様に限り、若干の割引をさせて頂いております。
オンラインでのスポットのコンサルティングも実施しております。
お知らせ
FileMakerからChatworkのAPIをコールするためのファイルを作成しました。
APIの練習用に、お使いいただけるように、Githubにて公開予定です。
ブログの更新を楽しみにしていてください。
ChatworkのすべてのAPIをテストできたので、ブログ書いて、Githubに公開する。
余裕があれば、解説動画を作ろう。 pic.twitter.com/RAeMmkV85z— Teruhiro Komaki (@trhrkmk) December 28, 2019
あとがき
FileMaker 16から、大きく改善された「URLから挿入」ステップと、FileMaker 18から追加された「CryptGenerateSignature」関数を使うことで JWT を生成することができるようになりました。
JWTが生成できるようになったので、GoogleのAPIもサービスアカウントを利用した認証で実行することができるようになりました。
みなさんもチャレンジしてみてください。
なにかお困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。