FileMaker から Google Cloud APIs を利用する際の認証について

こんにちは。
株式会社フルーデンスの小巻です。

FileMakerからGoogleの各APIを利用するためのソリューションをGitHubに公開しているのですが、解説記事を書いていませんでした。

frudens/filemaker-google-api: A solution for integrating Google API (Drive / Gmail / Calendar) from FileMaker.

よく質問をいただくので、解説記事を何回かに分けて公開したいと思います。

対象者

FileMaker と Google Cloud APIs の連携をしたい方

ゴール

自分のやりたいことを実現するためには、どのような認証方法使えば良いか、概要を理解できる。

はじめに

今回のブログでは、公式のドキュメントを引用しつつ補足説明をする形になります。
内容に間違っている点がありましたら、ご指摘頂ければと思います。

公式ドキュメント

Google Cloud APIsを利用する際の認証については、以下のドキュメントに記載がありますので、まずは一通り確認してください。

認証の概要 | Google Cloud

authentication-when-using-google-cloud-apis-from-filemaker-1-fs8

「認証ストラテジー」について

FileMakerからAPIを利用する場合は、以下の3種類になります。

要件 推奨
一般公開データに匿名でアクセスする API キー
エンドユーザーに代わって限定公開データにアクセスする OAuth 2.0 クライアント
Google Cloud 環境外でサービス アカウントに代わって非公開データにアクセスする サービス アカウント キー

authentication-when-using-google-cloud-apis-from-filemaker-2-fs8

GCP(Google Cloud Platform)にログインし「認証情報を作成」をクリックすると、上に記載した内容と同じ選択肢が表示されます。

authentication-when-using-google-cloud-apis-from-filemaker-3-fs8

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『「納品」をなくせばうまくいく』を読んで、感じたこと、考えたこと

こんにちは。
株式会社フルーデンスの小巻です。

今回は、タイトルの通り、ソニックガーデンさんの有名な本『「納品」をなくせばうまくいく』を読んだので、感じたことや考えたことを書きたいと思います。

少し長いですが、以下のようなことがきっかけで、この本と出会いました。

ーーーーーーーーーー

今まで、様々なプロジェクトでFileMakerの開発をしてきましたが、以下のような困るケースに出会うことがありました。

  • 仕様が分からない状態にも関わらず、お客様から見積りを求められる。
  • 要望を確認し、要件定義をし、開発を進めていると、途中で新しい担当者がプロジェクトに参加することになり、そのことがきっかけで仕様が変更される。
  • 要件定義をし、ドキュメントやモックを作り、お客様と開発者で同意ができており、開発を進めていたが、途中で動くソフトウェアのデモをすると、認識が間違っていたことに気づき、仕様が変更される。

上記のようなケースは一例ですが、想定通りに、スムーズに進むことの方が珍しいと思います。
プロジェクトの途中で仕様変更は必ず発生するものですが、タイミングによっては、

  • 再見積りをして、費用や納期など、対応方法を検討する。
  • 限られた予算の中で、機能の削減や優先順位を検討する。

などの調整をすることになります。

また、納期が迫っている状態で、仕様変更などが発生する場合、より良い実装方法に変更する時間や、設計について考える時間が十分に取れずに実装することも起こるかもしれません。

開発会社としては、本来あるべき姿ではないことは分かってはいるものの、納品をしなければ売り上げになりませんので、何かを犠牲にすることもあると思います。

一括請負の受託開発への疑問

今までの一括請負の受託開発は、お客様にとって本当に良いことなのだろうか?と長いこと疑問に感じていました。

一括請負の受託開発で感じた様々な課題は、どのようにすれば解決できるのだろうか?と考えた結果、私は「見積り」の伝え方や対応方法を見直すことで解消できるのではないか?と仮説を立ててみました。

というのも、課題の原因は、費用部分にあると考えたためです。

では、具体的に「見積り」の伝え方や対応方法を、どのようにすれば良いのか考えました。

  • 仕様が分からない状態では、見積りは提出しない。
  • 仮に提出するにしても「不確実性のコーン」を考慮し、プロジェクトの初期の見積りでは金額や納期に大きな幅(16倍の差)があることを伝える。
  • 精度の高い見積りを提出するためには、時間もコストもかかることを伝える。
  • 仕様変更があることを前提にし、最低でもN回は、再見積りを提出することを伝える。
  • 見積りの幅が大きい場合、金額や納期など、計算して提出する。

※上記の内容は「ソフトウェア見積り 人月の暗黙知を解き明かす」という本に詳細に記載されています。
「ソフトウェア見積り 人月の暗黙知を解き明かす」を読んで考えたことは、別途書きたいと思います。

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API GatewayとAWS Lambda(Node.js)を使いQRコードを生成するAPIを作成する その2

こんにちは。

株式会社フルーデンスの小巻です。

今回はタイトルの通り、API GatewayとAWS Lambda(Node.js)を使いQRコードを生成するAPIを作成する方法を書きます。

以前、API GatewayとAWS Lambda(Node.js)を使い効率よくWebサービスと連携する その1という記事を書きましたので、その続編になります。

内容は以下の通りです。

目次

  • ローカルでコードを書く
  • AWS Lambda レイヤーを活用する
  • AWS Lambdaで関数を作成する
  • Amazon API GatewayでAPIを作成する
  • Amazon API GatewayのAPIキーを活用する

環境

  • macOS Catalina 10.15.6
  • FileMaker Pro 19.1.2.219

前提

  • AWSのアカウントを作成していること
  • nodeをインストールしていること

少しコードを書きますが、簡単なコードなので、興味がある方は是非とも手を動かして頂ければと思います。

私もNode.jsを勉強中のため、コードに誤りがあったり、より良いコードがあるようでしたらご指摘頂ければと思います。

API化するメリット

  • オンラインであれば、URLから挿入ステップで簡単に作成できる。
  • (開発者として考えると)さまざまなソリューションで使い回せる。

QRコード生成のイメージ

今回のブログの作業が完了すると、FileMakerから簡単にQRコードを生成できます。

filemaker-aws-apigateway-lambda-qrcode-1

filemaker-aws-apigateway-lambda-qrcode-2

// # --- sample param
// # {
  "text": "FileMaker開発者でVimを使っている人はいますか?",
  "options": {
    "type": "png",
    "margin": 0,
    "scale": 4,
    "color": {
      "dark": "#000",
      "light": "#0000"
    }
  }
}
# 
# --- set param
変数を設定 [ $param ; 値: "" ] 
変数を設定 [ $param ; 値: JSONSetElement ( $param ; "text" ; qrcode::text ; JSONString ) ] 
変数を設定 [ $param ; 値: JSONSetElement ( $param ; "options.type" ; qrcode::options_type ; JSONString ) ] 
変数を設定 [ $param ; 値: JSONSetElement ( $param ; "options.margin" ; qrcode::options_margin ; JSONNumber ) ] 
変数を設定 [ $param ; 値: JSONSetElement ( $param ; "options.scale" ; qrcode::options_scale ; JSONNumber ) ] 
変数を設定 [ $param ; 値: JSONSetElement ( $param ; "options.color.dark" ; qrcode::options_color_dark ; JSONString ) ] 
変数を設定 [ $param ; 値: JSONSetElement ( $param ; "options.color.light" ; qrcode::options_color_light ; JSONString ) ] 
# 
変数を設定 [ $debug_url ; 値: api_qrcode_url ] 
変数を設定 [ $debug_option ; 値: api_qrcode_option ( api_qrcode_key ; $param ) ] 
# 
# --- curl
変数を設定 [ $result ; 値: "" ] 
URL から挿入 [ 選択 ; ダイアログあり: オフ ; ターゲット: $result ; api_qrcode_url ; SSL 証明書の検証 ; cURL オプション: api_qrcode_option ( api_qrcode_key ; $param ) ] 
# 
# --- qrcode result
変数を設定 [ $statusCode ; 値: JSONGetElement ( $result ; "statusCode" ) ] 
変数を設定 [ $body ; 値: JSONGetElement ( $result ; "body" ) ] 
If [ $statusCode = 200 ] 
	# --- ok
	フィールド設定 [ qrcode::qrcode ; Base64Decode ( $body ; "qrcode.png" ) ] 
Else
	# --- error
	警告音
	カスタムダイアログを表示 [ "error" ; $body ] 
End If
# 
現在のスクリプト終了 [ テキスト結果:    ] 

filemaker-aws-apigateway-lambda-qrcode-3

"https://api.frudens.com/test-qrcode/"

filemaker-aws-apigateway-lambda-qrcode-4

Let (
$____body____ = _body ;

Substitute (
List (

"--request POST " ;
"--header 'x-api-key: __key__' " ;
"--data-binary @$____body____ "

)  ; /*list*/

[ _singleQuotation_ ; _doubleQuotation_ ] ;
[ "__key__" ; _key ]

) /*substitute*/

) /*let*/

filemaker-aws-apigateway-lambda-qrcode-5

オブジェクトフィールドをエクスポートして…

ターミナルで確認します。

filemaker-aws-apigateway-lambda-qrcode-6

(ins) teruhiro@MacBook-Pro-13:~ $ zbarimg Desktop/qrcode.png
QR-Code:FileMaker開発者でVimを使っている人はいますか?
scanned 1 barcode symbols from 1 images in 0.01 seconds

        . EAN/UPC (EAN-13, EAN-8, EAN-2, EAN-5, UPC-A, UPC-E, ISBN-10, ISBN-13)
        . DataBar, DataBar Expanded
        . Code 128
        . Code 93
        . Code 39
        . Codabar
        . Interleaved 2 of 5
        . QR code
        . SQ code
  - is the barcode large enough in the image?
  - is the barcode mostly in focus?
  - is there sufficient contrast/illumination?
  - If the symbol is split in several barcodes, are they combined in one image?
  - Did you enable the barcode type?
    some EAN/UPC codes are disabled by default. To enable all, use:
    $ zbarimg -S*.enable 
    Please also notice that some variants take precedence over others.
    Due to that, if you want, for example, ISBN-10, you should do:
    $ zbarimg -Sisbn10.enable 

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FileMaker 19の新機能「Web ビューアで JavaScript を実行」の使い方とインスペクタの活用方法

こんにちは。

株式会社フルーデンスの小巻です。

2020年05月21日にFileMaker 19がリリースされました。

今回は、タイトルの通りFileMaker 19の新機能「Web ビューアで JavaScript を実行」の使い方とインスペクタの活用方法について書きます。

サンプルファイル

以下のリポジトリからCloneか、ダウンロードしてください。

https://github.com/frudens/filemaker-webviewer-javascript

https://github.com/frudens/filemaker-webviewer-javascript/archive/master.zip

filemaker19-perform-javascript-in-web-viewer-15

filemaker19-perform-javascript-in-web-viewer-16

FileMakerからWeb ViewerのJavaScriptを実行(イメージ)

以下のスクショのように実行できます。

左のFileMakerの「fmToWeb」というボタンをクリックすると、Web ViewerのJavaScriptが実行されます。

filemaker19-perform-javascript-in-web-viewer-1

Web Viewerの準備

ここから、具体的な手順になります。

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2件のコメント

API GatewayとAWS Lambda(Node.js)を使い効率よくWebサービスと連携する その1

こんにちは。

株式会社フルーデンスの小巻です。

2020年03月04日に、Claris Connectがリリースされました。

Claris Connect は単純な自動化を超える飛躍をもたらします
https://www.claris.com/ja/blog/2020/developers-soar-beyond-simple-automation-with-claris-connect

大変素晴らしいサービスだと思います。

さて、今回はタイトルの通り、Claris Connectではなく、AWSの2つのサービスを活用して、効率よくWebサービスと連携する方法を書きます。

具体的には、Amazon API GatewayとAWS Lambdaがどのようなものか、を簡単に説明するための記事です。

FileMakerではなく、Node.jsを使いますので、ご了承ください。

このようなイメージになります。

filemaker-aws-apigateway-lambda-24

記事の対象者

今回の記事に興味あるFileMaker開発者は、ほとんどいないだろうな、と思っております。

FileMakerしかできない方には、Node.jsの話のため参考になりませんし、
FileMaker以外の言語を書ける人には、既に使ったことがある方が多いと思いますので、特に参考になる情報ではないためです。

今回の記事の対象者は、以下のような方だと思います。

  • FileMakerの『URLから挿入』を使って、Webサービスと連携している方。
  • 他の言語を使えば『もっと簡単に書けるのではないか?』と思っている方。
  • 多言語を勉強しようと思っている方。
  • S3やSES、DynamoDBなどのAWSのサービスと連携したい方。

上記に当てはまらない方は、タブを閉じて頂ければと思います。

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