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“プログラミングが不要でアプリが作れる” サービスやツールについて簡単に調べてみた

こんにちは。
株式会社フルーデンスの小巻旭洋です。

最近は健康維持のため、すこしずつですがマラソンを始めました!
とある本を読んだ影響で “おじいちゃんになっても健康でいる” ということの優先順位が高まりまして。。。
読んだ本から感じたことなどは、別途ブログに書いてみたいと思います。

これからブログは適度に更新していきますので feedly の登録をして頂けると嬉しいです。

さて、本題にはいります。
弊社は Zoho Creator と FileMaker というプラットフォームを使い、業務システムの受託開発をしていますが、最近以下のようなフレーズをチラチラ目にすることが増えてきました。

  • 「プログラミングが不要でアプリが作れる」
  • 「プログラミングのスキルがなくてもオリジナルのWebアプリを開発」
  • 「社内用アプリをノンプログラマが簡単に作れる」
  • 「開発者ではなくてもカスタムアプリをすばやく作成する」

どこかで聞いたようなフレーズですが。。。

ということで Zoho Creator や FileMaker などに限らず、比較的簡単(学習コストが安く)にシステムを作れるサービスが増えているようです。
弊社のサイトを見るような方は詳しいと思いますのでご存じかと思いますが、GoogleやMicrosoftからもリリースされています。

今回は、最近話題の “プログラミングが不要でアプリが作れる” サービスやツールについて簡単に紹介しようと思います。
調べてみて思いましたが “カスタムApp” とか “カスタムアプリケーション” とか “業務用のモバイルアプリケーション” など、いろんな名称を使っているので “クラウド” みたいに良い名称を考えてもらえるとよいのですが。

プログラミング不要でシステムが作れるサービス

なぜこのようなサービスが増えてきたのかを考えてみました。
このようなサービスが増えている背景には、下記のようなことを考え実行する必要があるためだと思います。

  • 柔軟に時代の変化に対応し続ける必要がある
  • 新しいことに取り組むサイクルが早くかつ素早く判断する必要がある
  • 継続して改善をする必要がある

時代の変化や他社との競争環境のなかで、事業を継続していくためには当たり前のことだと思いますが、会社の意思決定を素早く業務レベルに落とし込むのはかなり難しいと思います。

例えば、社内で新しい取り組みをはじめる際に、システムに求められることは “やりたいことがすべて機能として実装されていて、分かりやすくて、かっこいいシステム” ではないと思います。

おそらく “大事なことだけしっかりと正確に管理できる最小限の機能のシステム” だと思いますし、外注するほどの大きさのシステムではないかもしれません。

もし、情報システム部門のスタッフが簡易的な社内システムを作り社内で運用できるなら、全てのシステムを外注しなくても良いかもしれないですし、外注の使いどころも違ってくると思います。
それだけではなく、外注せずに社内で運用する方が、社内ルールや社内用語などを共通認識にするためのコストなども安くなると思います。
(属人的になるとかドキュメントがないなどのデメリットもありますが。。。)

だからこそ、プログラミングが不要で簡易的なシステムが作れるサービスが増えているのだと思います。
このあたりは私の感覚ですので、一意見として受け取って頂ければと思います。

それをいったら、昔からFileMakerあるよね?と突っ込みたい気持ちもありますが、様々な企業が参入していることを考えると、FileMakerが今まで以上に多くの企業から注目されるということかもしれません。

因みに、私も受託開発をしているのでなんとも言えないですが、外注との関わり方にも変化が生じてくるかもしれません。

各社のサービスとかツールとか

Google の App Maker

まだ、ベータテスト中のことですが、G Suite(旧Google Apps)に追加されるようです。
G Suiteを使っているユーザが、気軽にドラッグ&ドロップで社内システムを作れたり、APIが豊富なので他のサービスとの連系も容易にできるということかと思います。
FileMakerと比較して複雑なことはできないかもしれないですが、アンケートアプリとか、外出先での契約内容確認アプリとか、ある程度のアプリなら App Maker で十分かもしれません。
G Suiteの組織管理が適用できるでしょうから、管理者は運用コストが安くすむかもしれません。
アプリもAndroidとiOS向けにリリースされるでしょうから、日本でも正式にリリースされるとかなり強力だと思います。
(ちなみに、G Suiteの推奨パートナーにZohoも入っているようです。なんか嬉しいですね。)

Googleのプロダクティビティスイート「G Suite」に、プログラミングのスキルがなくてもオリジナルのWebアプリを開発できる「App Maker」が追加される。

「Google Cloud」の各種サービスと連係するアプリを簡単なUIで作れる。
引用元 : http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1612/01/news110.html

GoogleからApp Maker登場―ドラグ&ドロップで誰でもG Suiteアプリが作れる

このプロダクトはコーディングをほとんど必要とせずドラグ&ドロップでアプリを作るサービスの市場に大きな影響を与えそうだ。
Microsoftその他数多くのライバルの製品と同様、App Makerも「誰もが簡単に手早くベーシックなアプリを作れるようになる」という。
組織内で特定の処理のためにアプリを必要とする場合、理想的なソリューションになるかもしれない。
引用元 : http://jp.techcrunch.com/2016/12/01/20161130google-launches-app-maker/

グーグルの「G Suite」にローコードアプリ開発ツール「App Maker」登場

App Makerのベータ版には、ドラッグアンドドロップ操作によるユーザーインターフェース機能、ローコード開発ツール、カスタムアプリケーションをすばやく開発する機能などがあるとApp Makerの製品マネージャーAjay Surie氏は述べた。
引用元 : http://japan.cnet.com/news/service/35093087/

Microsoft の PowerApps

Googleよりも先にMicrosoftはPowerAppsというサービスをリリースしています。
G Suiteと同様に、多くの企業がOffice 365を使っているでしょうから、既存のデータに容易にアクセスできる点はやはりメリットかと思います。
オンプレミスのデータも使えるんですね。
ただ「ビジネスを表わすアプリケーション」という表記はどうなんだろうか、と突っ込みたくなりますね。
2015年12月頃から公開されているので、ググると色々と見つかります。

ビジネスを表わすアプリケーション

ビジネスの知識を活用して、簡単にソリューションを見つけましょう。成果につながるものを人々と共有しましょう。
コードの記述なしでアプリケーションを構築
引用元 : https://powerapps.microsoft.com/ja-jp/

PowerAppsは、クラウドベースの開発ツール。パワーユーザーがスマートフォンやタブレットに対応した業務用のモバイルアプリケーションを、簡単に開発することを目的としています。

「Excelの簡単なマクロなどを使いこなすパワーユーザーが、PowerAppsのキーとなるユーザーだと考えている」(マイクロソフト チーフマーケティングオフィサー Chris Capossela氏)。
引用元 : http://www.publickey1.jp/blog/15/powerapps.html

MicrosoftのPowerAppsを使えば社内の多様なモバイルビジネスアプリ/Webアプリケーションを社員自身が簡単に作れる

Microsoftが今日(米国時間11/30)立ち上げたPowerAppsサービスを使えば、企業のどんな社員でも、仕事用の簡単なモバイルアプリやWebアプリケーションを容易に作れる。そのためのセットアップは、IT部門が行う。今このサービスは、プレビューで提供されている。
Microsoftの企業アプリケーション担当VP Bill Staplesの説明によれば、今企業の社員たちはかつてなかったほど、どっぷりとモバイル化しているが、それでも仕事の多くはデスクトップでやっている。
それは今モバイルでは、個人的な、あるいはコミュニケーションやコラボレーションのためのアプリは十分に発達していても、会社が毎日生成している業務データにアクセスして仕事をこなすためのビジネスアプリが、きわめて未発達だからだ。
引用元 : http://jp.techcrunch.com/2015/12/01/20151130microsoft-launches-powerapps-to-make-building-business-apps-easier/

Zoho の Creator

弊社が取り扱っているサービスで、他のサービスと詳細な比較はできていないですが、Webアプリケーションの中でも、作ろうと思えばかなり複雑なアプリケーションを作ることができます。
AndroidやiOSのアプリでアクセスすると、デフォルトだとエンティティの一覧画面と詳細画面での表現方法になってしまうので、どのように使うのかを考える必要があると思います。
(もちろんカスタマイズすれば色々と表現できます。)
FileMakerでいうところのトリガーも実装されていて、スクリプトステップのように簡易的に処理を記述できるUIがあります。
Zoho Creator については、別の記事で詳細に書こうと思います。
(弊社から購入して頂くと日本円で購入できます。)

https://www.zoho.com/creator/

サイボウズ の kintone

日本では有名なサービスですね。
少し複雑なことをやる場合は、JavaScriptが使えないと厳しいと思います。

プログラミングせずに作れる

kintoneは特別なスキルがなくても大丈夫。
どなたでもカンタンにアプリが作れます。
引用元 : https://kintone.cybozu.com/jp/

グレープシティ の Forguncy(フォーガンシー)

グレープシティさんって、FileMakerを使っているなら聞いたことのある Xojo の日本の窓口をされているんですよね。
よければ Xojo も見てみると面白いかもしれません。Visual Basic に近い言語でネイティブに近いアプリが作れますよってIDEです。
Forguncyはモバイルアプリは公開していないようなので、ブラウザからアクセスして利用するサービスだと思います。

Forguncy(フォーガンシー)はExcel感覚で手軽にWebアプリを作成できるツール。

エクセル名人のあなたなら、プログラミング経験がなくてもすぐに業務のシステム化を実現できます。
あなた自身の手で作ったアプリで業務の課題を解決し、更なる効率化を図りませんか。
引用元 : https://www.forguncy.com

開発ツールとして見たときのForguncyの大きな特徴は「プログラミングレス」でWebアプリを開発できる点にある。上の画面を見ていただければ分かる通り、Excelに慣れた人に優しいユーザーインターフェース(UI)を備えている。この「方眼紙」状の画面でWebアプリのUIを設計できる。これをForguncyではページと呼ぶ。また、Webアプリで使用するデータ構造はテーブルとして設計する。
引用元 : http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1410/15/news097.html

FileMaker

自由度が高く、企業で必要な業務システムはFileMakerがあれば、ほぼすべて構築できると思います。
複雑なシステムを開発するには、設計が重要になるのでその際はプロに相談しましょう。
FileMakerについても、別の記事で詳細に書こうと思います。

http://www.filemaker.com/jp/

Records

MacアプリでFileMakerに近いUIですが、パーソナルデータベースアプリケーションと記載があるので、どこまで複雑なシステムが作れるかってのは要検証です。
Recordsについても、別の記事で詳細に書こうと思います。

http://records.team

Microsoft の Access

FileMakerと同様に自由度が高いです。

開発者ではなくてもカスタム アプリをすばやく作成する

Access は、もはやデスクトップ データベースを作成できるだけではありません。
ビジネスの運営に役立つブラウザー ベースのアプリケーションをすばやく作成できる、使いやすいツールです。
引用元 : https://products.office.com/ja-jp/access

さいごに

どれだけ開発すること自体が容易になるとしても、複雑なシステムが求められる場合は、ツールに関わらず設計する力が求められます。
学習コストが安いといっても、学習しているスタッフの時間など、目に見えないコストを考える必要はあります。

前述のとおり、弊社は Zoho Creator や FileMaker プラットフォームを使った受託開発をしていますが、弊社で取り扱いのないアプリケーションをご希望の場合でも、信頼できるパートナー企業がおりますので、安心してご相談頂ければと思います。

技術ネタに限らずコツコツと更新していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。